年末年始の診療について
- HAB保護動物クリニック 飯岡 恭子
- 2018年12月19日
- 読了時間: 4分
2018年もそろそろ年の瀬を迎えようとしています。
本年は災害も多く、ペットブームが下火になったことによるペットカフェの閉店なども
多く報じられました。
多頭飼育崩壊についても、報道で取り上げられる機会も増え保護ボランティアへの関心が
深まる一方、保護ボランティアを名乗り詐欺行為を行う人間も増え問題も起きています。
そんな中、皆様とともに活動を続けてくることが出来たことは
本当にありがたいことだと感じております。
本年の年末年始の休診は
2018年12月30日(日)~2019年1月3日(木)までと
させて頂きます。
休診日以外につきましては平常と同じ診療時間で往診のご予約を承ります。
また、休診日に往診のご依頼をいただく場合クリニックの都合により
往診をお引き受けできない場合があります。
急を要する場合は、他の動物病院にご連絡いただけるようお願いいたします・
休診期間にお電話を頂いた場合、往診費は30分毎に2000円、往復費は30分ごとに2800円で往診をお引き受けすることが可能です。
休診期間は血液検査やワクチン接種などはお引き受けすることができません。
一部のお薬についても、長期間の処方はお引き受けできないことがございますので
よろしくご了承ください。
年末年始に気をつけたいこと
「毎年年末年始の休診期間に多く見られるご依頼について」
1)来客を噛んでしまった、引っ掻いてしまった
来客がうっかり動物を逃がしてしまった・・・
このようなお話はとても多いです。
普段慣れている方以外の方には、思わぬ反応を示す動物はとても多いです・
人間にとって、楽しい集まりであっても動物には「恐ろしく騒がしい災害」のように感じられる
ケースもありますので来客時にはケージにきっちりと入っていてもらうことをおすすめします。
2)来客や酔客が動物に食べてはいけないものを与えてしまった・・・
これも非常に多いご相談です。
お腹を壊した、くらいで済めば良いのですが「中毒性のある食品を面白半分に与えられてしまった」ことで手術や長期の入院を余儀なくされるケースもあります。
恐ろしいものでは、年末年始の休診で診察を受けられず命を落とすケースも考えられます。
賑やかなお祝いの雰囲気を大切な家族である動物たちと楽しむことは悪いことではありません。
ですが、それは普段から食べ慣れたおやつやご飯で適度な量を心がけることが大切です
3)初詣やお散歩で思わぬ事故に遭う
「初詣に連れて行ったのですが、混雑した境内の中で見知らぬ人に噛み付いてしまいました」
毎年、こういったご相談も多いです。
特に小型犬の場合、普段家から出さないので狂犬病の予防接種を受けさせていなかったという方も多く、その場合「噛み付いた相手の方に狂犬病を移した可能性がある」とみなされます。
専門の動物病院で21日間の経過観察が必要になり、相手の方が噛み付いた犬の処分を望む場合は
強制的に殺処分をされてしまうこともあります。
人馴れしていない犬の場合、喧騒や人ごみにびっくりしてリードを振り切って逃げてしまいなかなか見つからないことや、道へ飛び出してしまい交通事故にあうこともあります。
普段のお散歩みちでも、親戚のもとに遊びに来たよそのお家のお子様にワンちゃんが飛びついてしまい怪我を負わせてしまった、などというトラブルも多いです。
特別なお休みは楽しさも増しますが、普段と同じ日常ではないことをきちんと理解し用心して過ごしましょう。
長いお休みは、動物たちとゆっくり過ごせる素晴らしい時間にしたいものですね。
長期間飲み続けているお薬などは、今一度次回のお薬の処方時期をご確認ください。
年始の動物病院では、薬問屋の営業日の関係でお薬が不足していることもあります。
以上のことに気をつけて、楽しい年末年始をおすごしください。
来年も、人間・動物ともに健康で素晴らしいHuman Animal Bond(人と動物の絆)を
気づいて行けるようクリニックも努力してゆく所存です!
HAB保護動物クリニック 飯岡 恭子
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