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新年あけましておめでとうございます

  • HAB保護動物クリニック 飯岡 恭子
  • 2018年1月4日
  • 読了時間: 3分

とうとう戌年が始まりましたね。

12年に1度の犬の年、皆様は新年を愛犬・保護犬たちとどう過ごされておられますか?

新年早々、多頭飼育崩壊の知らせもちらほらと届きはじめ

今年も気を引き締めてゆかねばと年明け初めての仕事日をむかえました

犬について、何かを書こうと思ってふと思い出しました

「犬トラブル」の事情の変化について

犬は人間の歴史に寄り添い長くヒトと暮らしてきた生き物です

そのため古くから犬に関するトラブルは存在していました

そして、ヒトと深く関わることから人の暮らしが変わり続けるように

犬のあり方も変わってきました

病気に関して言うと、30年前は「フィラリア症による心不全」「交通事故」が

犬の死因の大半を占めていました

現在では、室内飼育の増加とフィラリア予防の徹底が進み犬の死因の多くが

「痴呆を伴う老衰」「ガン」「心不全」と変わってきています

それにより、老齢の犬に対する医療費の支出は多くなる傾向にあります

さらに保健所・愛護センターに持ち込まれる老犬も多くなっています

子犬と違い、老犬は譲渡につながる可能性が低く持病を持っている場合も多いので

保護ボランティア様に看取られるケースが多くボランティアの負担がどんどん増しているのが

現実です

長期の休日が来るたびに切なくなるのは

「預かってもらえるところがないから、処分して欲しい」と愛犬を

愛護センターや保険所に持ち込む方が大変多いことです

どんな動物もそうですが、大事に可愛がってくれた飼い主との別れは

大きなストレスとなり愛護センターで亡くなるケース・うつ病を発症するケースも

とても多いです

譲渡の可能性が低く、医療処置の必要な老犬は処分対象になりやすいのも辛い現実です

「犬は飼い主を変えると慣れない」というのは迷信です

とても賢く、ヒトと寄り添って生きる動物なので新しい飼い主にも慣れますし

(もとの飼い主との思い出を忘れるのに時間はかかります)、老齢でも愛されれば

新しいことを覚えてゆきます。

戌年のこの機会に「老犬ボランティア」をぜひ検討していただけると

嬉しく思います

HAB保護動物クリニックでは「しつけ」や「犬との生活」に関するアドバイスも

させていただいております

お電話・インターネット通話でのご相談を30分1080円で承っておりますので

「保護犬に興味がある」「老犬との関わり方について」などお気軽にご相談いただければと思います

戌年の今年、犬の殺処分を減らす1歩は、保護ボランティアさまと里親様と獣医師が

一致協力して進んでゆきたいものですね

HAB保護動物クリニック 飯岡 恭子


 
 
 

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